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写真・俳句集 天然色の微笑み

「天然色の微笑み」より抜粋した作品をご覧ください。(写真をクリック)

あとがき 自由奔放に浸る楽しみ

私にとって、写真と俳句には共通点がある。浸ることの楽しさである。

 花を撮影する際には、光線の強弱と風雨はあるがままに、花が私に何かを呟いてくる瞬間に撮影している。刻々と表情を変える、時の流れに浸ることが楽しい。

60年間、写真を撮り続けて来た。

 山登りの楽しさを知った中学1年生の頃、山頂からの眺めを撮影したくて、カメラに興味を持った。山登りに携行するには軽くて小さな35m/m判のカメラが欲しくて、近所のカメラ屋の店頭に飾られていたCONTINAⅡ型が輝いて見えた。店主に購入の予約を申し入れて、夏休みに鉄工所でアルバイトをした。その報酬に貯金を加えて手にしたCONTINAⅡ型が、最初のマイカメラである。

 以来、10数台のカメラと出会い、一台ずつ異なる『カメラの個性』を楽しんできた。

 現在、使っているのはニコンD300。デジタル写真の簡便性に感心したり、発色性能を研究している。パソコンとプリンターにより出力するようになったので、ここ数年はプリント数が飛躍的に増えた。いままでの紙焼きプリントとポジを合わせた全作品をパソコンに収録中である。

 俳句を詠み続けて12年以上になる。所属する幌南ロータリークラブの文芸クラブで俳句会が発足して以来、月一回開かれる俳句会に参加。毎月3句を提出する。着想を得たものをメモして、表現に最適な言葉を選ぶ。時には幾日も悩み、締め切りを恨めしく思う。俳句に浸る、この時間が私には貴重である。

 句数が500を越えたので、句集に纏めたいと思った。

 旧知の編集者とデザイナーと3人で俳句と写真を合体した一冊を創りたいと考えた。作家の森村誠一氏が提唱する『写真俳句』とは異なる写真附き俳句集を纏めてみることとなった。

 道内外・海外の山や高山植物を含めた花々、海外旅行、自然風景、運動・スポーツ関係、イベントの情景を60年にわたり撮影してきた。その中から気に入ったものを選び出した。

 俳句は季語があるので、季節で分類して掲載すると、似通った句が並んでしまう。そこで、句から感じる『色』で纏めてみた。私の句にはユーモア・諧謔の気持ちを込めて作ったものもあり、それらは『天然色の微笑み』という章に括ってみた。天然色という言葉が気に入って書名にもしてみた。

 構成と編集は北海道医療新聞社の安井潤氏に、レイアウトと装丁はデザイナーの上村信雄氏にお世話になった。

 季語を盛り込み、五・七・五の文字数という制限がある故に俳句は面白い。しかし、季語について私見がある。寒冷地である北海道は時期的に本州とはズレがある。

 例えば「納涼」は季語として9月末から10月頃に使われるが釧路、根室、稚内などでは既に寒さが厳しく、「納涼」の情景を詠むことは難しい。

 全国の各地域ごとに独特の季語があっても良いのではないか。北海道では「しばれる、こわい、雪鳴き、ヨサコイ、雪祭り、リラ冷え、スノーボード、パークゴルフ(グランドゴルフ)」なども季語となると考えている。

 大きく自然を対象にすると、人間を含めた生きもの全般、芸術、環境、人の営みなどグローバルな観点から種々な題材が俳句と写真の対象になる。欲張りではあるが、生きとし生けるものの全てを詠み、且つ撮影したいと考えている。しかも自由奔放に、楽しみながら行いたいと思っている。

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